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ETFの仕組み

ETFとは

ETFはExchange-Traded Fundの略で、日本語では上場投資信託と呼ばれます。その名の通り投資信託が一つの銘柄として株式上場した投資信託を言います。より正確に言うとETFはインデックスファンドが上場したものです。

ETFのメリット

○信託報酬が安い
最近安くなったと言われているインデックスファンドの信託報酬ですが、それでも0.5~0.8%位は取りますが、ETFは0.1~0.3%位ですから半額以下で非常に魅力的です。長期になればなるほど効いてくるので、このためだけでもETFに乗り換える理由になるでしょう。

ではなぜETFは普通のインデックスファンドより安くなるのでしょうか。非上場投資信託の場合は「販売会社」「運用会社」「受託会社」の3つの会社が間に入り手数料を分け合っています。ETFは「運用会社」「受託会社」はありますが「販売会社」はありません。ETFはそれ自体一つの銘柄として上場しているため市場で購入出来るからです。販売会社が存在しない分ETFはコストを低く抑えられるのです。ちなみに証券会社は販売会社ではなく仲介会社です。

もう一つの理由はETFの組成です。非上場投資信託は投資家から資金が直接流れ込み、その資金を使って売買を行います。当然売買手数料などのコストが掛かります。投資家がファンドを解約すればそのためのお金を捻出するためにも売買が行われ、また手数料も発生します。

ETFは投資家から資金を集める事がなく、売買や資金管理が無いので非上場投資信託よりもずっと低コストで運用する事が出来るのです。

○流動性が高い
インデックスファンドと違いいつでも、一日に何度でも売買できる。突然相場が暴落した時もインデックスファンドではただ眺めているしかありませんが、すぐに売る事も出来ます。

ETFのデメリット

○売買手数料が掛かる
ETFは上場投資信託ですから一つの株式銘柄として上場されています。つまり購入する場合普通の株と同じ様に売買手数料が掛かります。

売買手数料は競争の結果非常に安くなりました、ですから国内ETFの場合あまり気にする必要はありません。しかし海外ETFは別です。最も安いSBI証券でも約2,300円ほど掛かるため、仮に毎月5万円積み立てると実質4.6%の信託報酬が掛かっているのと同じですから買うだけ損です。

そのためリレー投資というのが推奨されています。リレー投資とはインデックスファンドの積み立てがある程度の金額(例えば100万円)が溜まったら解約し、ETFへ投資して翌月からまたインデックスファンドで積み立てるという方法です。これなら一度の売買回数が少ないため、海外ETFでも売買手数料は安くなります。

国内ではフリーETFと呼ばれる売買手数料無料のETFが存在します。これはカブドットコム証券のみでやっている、特定の国内ETFの売買手数料を無料にしているサービスです。まだ数は多くありませんが、人によっては有効なサービスかも知れません。ここでは世界株ポートフォリオを作るわけですから、その視点からこのフリーETFが使えるかどうか考えてみます。

まず一つ目が「MAXIS トピックス上場投信」。これは三菱UFJ投信が提供しているトピックスをベンチマークとしたETFで信託報酬は何と約0.08%と格安、0.5%位のインデックスファンドとは比較になりません。

トピックスを対象としたETFは他にもいくつかありましたが、信託報酬ではMAXIS トピックス上場投信が最も安く単元株数も10株と買い易い。しかし新しいETFらしく純資産総額、出来高、乖離率等の面で他と比べるとマイナスで心配ではあります。

先進国株(日本は除く)では「MAXIS 海外株式(MSCIコクサイ)上場投信」があります。MSCIコクサイインデックスに合わせているので、先進国株式はこれでOKでしょう。信託報酬は約0.2625%でインデックスファンドの約半額です。

残念ながら2012年9月現在、新興国が対象のフリーETFは無いようですから別に購入する必要があります。フリーETFではありませんが、「上場インデックスファンド 世界株式(MSCI ACWI)除く日本」は先進国と新興国を含めたETFで、信託報酬は0.2%ですから非常に便利且つ魅力的です。頻繁に買わないのであれば売買手数料を払っても自由に選択した方が良いかも知れません。

ちなみにフリーETFにはきな臭い話もあります。

ただほど高いものはない?フリーETFは買いか?

こういった話もあるという事は頭に入れておく必要がありそうです。

○購入単価が高い、自由が効かない
ETFは一つの株式銘柄ですから購入は決められた単元株数で行います。以前は最低100株と買い辛かったようですが、現在は大抵10株なので買いやすくなっています。

しかしそうはいっても株数での購入ですから、この金額でピッタリ買うという事は出来ません。例えば5,000円分購入したいと思っても、株価が630円で単元株が10株なら630 × 10で最低6,300円は必要になります。つまり細かくなるためピッタリ○対○という買い方は出来ず、余るお金も出てきてしまうでしょう。そういう面倒臭さはあります。

○分配金が再投資されない
運用していればいずれ分配金が入りますが、インデックスファンドの場合自動的に再投資するものもあり手間が掛かりませんが、ETFは再投資されないので自分でやる必要があります。当然売買に関するコストが発生してしまいます。

○海外ETFは特定口座を使えない
定口座を使えば面倒な確定申告をする必要がなくなるため、多くの人が特定口座を選択していると思いますが、海外ETFはネット証券会社では現状特定口座が使えないようです。2012年9月現在。

国内ETFは特定口座に対応しているようですが、海外ETFの方が魅力的な商品が多い。海外ETFも特定口座を利用させるという話は何回か出たようですが(楽天証券等)、結局今も実現しないままのようです。世界株ポートフォリオをETFで作るには海外ETFのVTやACWIなどが有力ですが、確定申告が必要になる時点でパスする人は多いでしょう。

○国内ETFは売買高が少ない
ETF自体がまだ知名度が低いため、売買高がとても少なく閑散としています。海外の有名どころや10年位前からある国内ETFは問題無いですが、国内ETFは作られてから間もない物が多く、良いETFもここ1、2年位の物がほとんどです。そのため乖離率が高くインデックスファンド(上場)でありながら、インデックスに合わせられていなかったりします。

これは時間が経てば解決するかも知れませんし、最悪償還するという可能性もありますので何とも言えませんね。

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