mixiチェック このエントリーをはてなブックマークに追加

GPIFの憂鬱

本当は利益を上げているGPIF

GPIFはGovernment Pension Investment Fundの略で年金積立金管理運用独立行政法人を指します。GPIFは国民年金と厚生年金の積立金を運用する日本の年金基金です。最近このGPIFに対する風当たりが強いようです。理由は単純で国民が積み立てた年金を無能な運用で損失を発生させているというものです。

GPIFは2007年度と2008年度で約15兆円の損失を出しました。この頃のマスコミは「素人の官僚が運用するな」「国民の金でギャンブルをやっている」などサディスティックな批判を加えていました。では今までの通算運用成績は大きく元本を減らしたのかというと、自主運用を開始した2001年から累積収益額で約20兆円の黒字を計上しているのです(2012年3月)。

GPIFは市場平均に勝つ事は極めて難しいと発言している通り、基本はパッシブ投資を行っています。2007年といえばリーマンショックにより世界経済そのものが大打撃を受けた時期であり、どんな投資を行っていても大概は大きな損失を出していたのです。

マスコミは損失が出た時は大きく報道しますが、利益が出た時は報道しない、したとしてもとても小さな記事で報道するのです。損失が出た時に国民の不安を増大させる報道をしたマスコミは、その後の運用成績に関してもしっかり報道する責任があるのではないでしょうか。

GPIFのアセットアロケーション

アセットアロケーションとは資産配分を表す用語です。GPIFの資産配分は

国内株式 11%
国内債券 67%
外国株式 9%
外国債券 8%
短期資産 5%

国内債券の割合が多く非常に保守的です。大事な年金財源のため慎重を期しているのでしょう。

GPIFの期待リターンとリスク

自らのリスク許容度に合わせてポートフォリオを組もうとした時に、先進国株式や新興国株式の期待リターンとリスクを知りたいと思うでしょう。しかし絶対的基準は無いというのが答えになりますが、いくつか有名なデータは存在します。その中に日本では最も有名なのがGPIFのデータでしょう。

GPIF(1973年~2007年)
期待リターン リスク
国内債券 2.8% 5.4%
国内株式 5.3% 22.15%
外国債券 3.4% 13.25%
外国株式 6.0% 19.59%
短期資金 2.1% 3.72%

これが必ず正しいという保証はありませんが、個人投資家などは一番参考にしているようです。こういったデータは他にも「KKR(国家公務員共済組合連合会)」「ニッセイ基礎研究所」「みずほ信託銀行」などがデータを公開しています。

スポンサード リンク