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信用取引とは

現物取引と信用取引の違い

一般的な株売買は、例えばトヨタ株欲しければ証券会社に買い注文を出し、成立すれば株券を現金と引き替えに支払います。このようにお金と株券という現実にある物を、その都度やり取りする取引方法を「現物取引」と言います。

信用取引では、事前に担保を証券会社に入れておき、返済期限を決めた上で証券会社からお金を借り、そのお金で株を売買します。借りた購入代金は売却し、売却代金を受け取った時に精算します。このような現物のやり取りをせず、売り買いした代金を精算する決済方法を「差金決済」と言います。

証券市場には売り手と買い手により価格形成させる、価格形成機能という役割があります。そしてそれは参加者(流入する資金)が多ければ多いほど、より公正な価格形成が期待出来るのです。

市場の厚みを持たせるため、現物取引だけでなく、

・即座にお金を用意出来ないが買いたい
・手元に株券は無いが、下落しそうなので売っておきたい

といった売買もあった方がより効果的なのです。現物取引のように現物での需要を「実需」、信用取引の需要を「仮需(かりじゅ)」と言い、実需だけでなく仮需も導入されるため、価格形成がより公正に、証券市場がより使いやすくなっているのです。

信用取引の買い

信用取引で株を買う事を「信用買い」、売る事を「信用売り」と言います。まず信用買いから解説しましょう。

信用買いは証券会社から購入資金を借りて株を購入します。その資金の返済方法は2つあります。一つは、買った株を売る反対売買で、売って受け取る売却代金と借りた購入代金とコストを差金決済します。基本的にはこちらが主です。

もう一つは、購入株を代金を支払い引き取る方法で、これを「現引き」と言います。こちらは、Aの株を買いたいが今は資金が無い。暫くすれば用意できるが、その時には買い時を逃してしまうという時に、借金で株を買い、お金が用意出来たら購入してしまうというものです。

信用取引の売り

信用買いはお金さえあれば現物取引でも可能ですが、現物取引では絶対に出来ないのが「信用売り」です。

信用売りを簡単に言うと、「持ってもいない株を売る取引」です。どうやるのかというと、売る株を証券会社から借りて売るのです。現物取引では今、保有している株しか売る事は出来ませんから、最大の違いと言えるかも知れません。持っていない株を売るので「空売り」とも呼ばれます。

借りた株の返済方法は2つあり、一つは借りて売った株を買い戻し、それを返済する反対売買です。普通、株は値上がりを期待して購入しますが、最初に売って後で買い戻すわけですから、対象の株が「値下がりすると利益が出る」事になります。

現物取引の収益機会は値上がりしか期待出来ませんが、信用取引を使うと値下がりも収益機会として活用出来るのです。市場が上昇局面だけでなく下降局面でも利益が狙えるのが信用取引の特徴です。

もう一つの返済方法は、信用売りした銘柄と同じ現物株を持っている場合、それを借りた株の返済に使う方法で「現渡し」と言います。

他にも「つなぎ売り」という手法で信用売りを利用する事が出来ます。これは持っている株と同じ銘柄を信用売りするという手法です。何のためにそんな事をするのでしょうか。

例えば、A株を持っているが値下がりしてきた。しかし、この株は手放したくない。そういった時に同じ銘柄を信用売りする事で、保有現物株の方は含み損が出ますが、信用売りしている方が含み益が出るため総体としてはチャラです。つまり、価格変動を抑える事が出来るのです。

信用売りした時に借りた株を、自分の保有現物株で返済すれば、事実上、保有現物株は信用売りした時点で売却したのと同じ意味になります。このような実際に手放すまでのつなぎとして利用する信用売りのため、つなぎ売りと呼ばれています。

信用取引はレバレッジが掛けられる

信用取引では、証券会社に預け入れる資金(委託保証金)の約3倍までお金を借りる事が出来ます。つまり、自己資金の約3倍のレバレッジを掛ける事が出来ます。また、担保は現金だけでなく上場株式も担保として活用する事が出来ます。

現金はそのままの額で評価されますが、上場株式は一般に時価の8掛けで評価されます。100万円を委託保証金を預ければ、約300万円の取引が可能。上場株式を担保にした場合、時価が100万円なら約240万円分の取引が可能になります。

担保の金額ですが、取引額に対して「委託保証金率」と呼ばれる割合の額に相当する担保が必要になります。委託保証金率は証券会社により異なりますが、多くは30%程度です。例えば、100万円分の取引をするには、最低でも30万円分の担保が必要になるという事です。

逆に言うと、30万円分の担保を預ければ100万円分の取引が可能になるという事です。そこから約3倍の取引が可能という意味になります。委託保証金率は証券会社のwebサイトに書かれており、100万円の保証金で委託保証金率30%なら、

100万円 ÷ 0.3 = 約333万円

という事になります。どれだけお金を借り入れるかは自分で決める事が出来ます。

信用取引の税金

信用取引の売却益に掛かる税金は一般取引と全く同じです。

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